滋賀県大津にあるわくわく株式会社が運営するオンラインショップです。
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わくわく株式会社では、廃棄食品・食材に光を当て、再利用の促進を通じて、体に優しい食材を提供し、食品ロスを減少させることで健康な循環社会に貢献するために平成31年2月に作られた会社です。
関連事業で発達障害の子どもだちを支援する放課後等デイサービス「なないろ」を2015年5月から運営しています。
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【わくわく株式会社 立ち上げの想い】
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白ご飯しか食べない酷い便秘症の子の腸内環境を整えたい
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自閉症の中には強いこだわりがある子がいます。
なないろの利用者さんにも白ご飯しか食べない子がいました。そのため、1週間〜10日に1回排便という酷い便秘症。しかも、トイレに拒否があるため、家でオムツの中でしか排便ができませんでした。
ある日、その子が壁に手を当てて顔をしかめていました。
「トイレ行って来たら?」と声をかけると「違う、出ない」と言います。まぁ、帰ってオムツを履いてするんだろうと思っていたら、翌日も、そのまた翌日も壁に手を当てて苦しそうに顔をしかめていました。
そして別の日、今度は少し緩かったようで、我慢しきれなくパンツが少し汚れてしまいました。
自閉症には潔癖症な子が多いんです。
その子はトイレに走って行き、大声でわんわん泣きながら大量のウンチをしたのです。それを見て、この子はウンチを緩くするとトイレで排便できると思いました。そこで、この子の腸内環境を整えるために、お金がかからず、何に混ぜてもわからない調味料として使えそうな発酵食品はないかと考えました。
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障がいのある子どもたちを明るい未来に繋ぐ
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滋賀県特産の鮒ずしを発酵させる段階で使うご飯の部分「飯(いい)」を思いつきました。知り合いの鮒ずし屋さんが、余った飯を大量に廃棄していると言っていたのを思い出したのです。
早速鮒ずし屋さんから飯をわけてもらって、メニュー開発に取り組みました。そして、全ての料理に飯を混ぜて使うようになると、その子はトイレで排便できるようになりました。他にも、いつも夕方になると身体がだるくなってゴロゴロしていたという子が、夜になっても元気なままでいられるようになりました。
酷い便秘症だった子の腸内環境を整えたいという願いから始まりましたが、結果的にその子の周りの子にも幸せが巡り、昨今問題にもなりつつある廃棄食品にも良い循環を生み出すこととなりました。
わくわく株式会社では、この連鎖を鮒ずしの「飯(いい)」だけではなく、まだ注目されていない廃棄食品・食材と誰でも持っている悩みを繋げ、良い循環を作り続けたいと想います。
わくわく株式会社 代表取締役
大和 幸子
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